忍者ブログ
ヲ印茉奈のの/だ/め語り
[11]  [10]  [9]  [8]  [7]  [6]  [5]  [4]  [3]  [2
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

本当は一昨日にでも更新したかったんですがすみません呑んだくれてました二日連続。

サイゼリアのピリ辛チキン、ものすごいビールに合うよね・・・。
あと餃子もものすごいビールに合うよね・・・・。
チョリソーとかさ~~~。


あっわたし別にのんべじゃないよ!!
千秋先輩と飲んだら負けるよきっと!!ね!!!

明日も更新できるかな~~。

こねこねこ
 
 
 
翌日休みの仕事帰り以前からの約束通りのだめの部屋に帰り簡単な夕食とワインで乾杯をした。
その後はいつも通りコーヒーとカフェオレを淹れて、俺はソファでのだめは床でお互いに今取り組んでいる楽譜とにらめっこをする。
そうしてある程度区切りのよいところで総譜を閉じて時計を見るともう風呂に入って寝ようかという時間になっていた。
その前にコーヒーでも淹れなおして一服するかとのだめの方を伺うと、最初に見たときと同じ格好でぺたんと床に座り込んでいて思わず顔が緩む。
けれど過ごしやすくなってきたパリの夜、あれでは体が冷えてしまうだろう。
 
声を掛けようとして気がついた。
のだめは視線こそ床に置いた楽譜に固定されているけれど、その目はとろんとした瞬きを繰り返している。もう少し放っておけばそのまま眠りこけてしまうだろうけれど、いつにも増して無防備な様子を少し見ていたい気がして持っていた総譜を机の上に置くとすっかり冷め切ったコーヒーを一口すすった。
 
ゆっくりとした瞬きは閉じている時間の方が多くなって間遠になっていく。呼吸も次第に深くなって弛緩して揺れる体は床についた手が辛うじて支えているが、それが落ちるのも時間の問題だ。
放っておけばそのうち前につんのめるか後ろにひっくり返るかするはずだ。
そうして痛いと言って目を覚ますのか、それともそのまま寝てしまうのか。のだめのことだから後者である気がするが。
このままそれを見ていたい気もするが、さすがにそれはあんまりだと自分でも思うのでそろそろベッドに運んでやろう。
・・・本当はせっかく明日休みなのだからふたりで「ゆっくり」過ごしたかったのだけれど、それこそ明日休みだしまぁいいか。
 
そう思って立ち上がりかけたところでのだめがふっと目を開いた。
このまま眠りこけるかと思っていたから意外だったけれどとりあえず観察を続ける。たぶん最後の抵抗なんだろうが。
 
のだめはひとつ瞬きをすると両手を上げてこしこしと目元を擦った。赤くなりやすいからやめろといつも言っているその行動には今は目を瞑る。
だけど手を降ろして現れた顔はちっとも眠気を払拭できていなくて自分で立ってベッドに向かうのも難しかろうと思われる。
たぶんそのままそこにころんと転がって寝てしまう気がする。
夏の盛りならそれでも良いだろうが、朝晩涼しくなってきた今の季節は下手すると風邪をひく。いくらのだめといえど。
大体俺がいてそんな理由で風邪を引かせるわけにはいかないし、たぶん、いや絶対にアパルトマンの連中からいらない詮索とからかいを受けることは間違い無い。
想像するだけで恐ろしいその想像に今度こそベッドに運ぶつもりになっているとまたひとつ瞬いたのだめがあくびをした。
 
そりゃ眠いのだからあくびくらいするだろう。
だけど、いつもならふあーーーなんて大口開けて伸びまでして豪快なあくびをするのだめが今したのは、少しだけ口を開けて目を瞑って肩を竦めて空気を吐く音だけが小さく聞こえて・・・・豪快とは程遠い子猫みたいなあくびだった。
 
それを見て、わけもわからず俺は固まる。
ただのあくびだ。
口を隠しもしない、いつもよりは規模の小さなただのあくび。
 
そうは思うけれどなぜか動けない。
こう、じわっと頭の奥と胸の奥が熱くなってきゅっと締められる感覚がしてなぜだかあくびの後にうつらうつらするのだめから目が離せない。
 
なんだ。
なんだこの感覚。
 
昔飼っていた猫は黒猫だった。
その子猫も同じようなあくびをしたことがあった。その時に感じていたものと似ている気がするが激しさが違う。昔はそれで可愛いかわいいとやたら構っていたけれど。
こう、今は居ても立ってもいられない落ち着かない感覚がする。可愛いかわいいと、ぎゅうぎゅうに抱きしめてしまいたいような・・・・いや、あれはのだめだぞ、猫じゃない!
いつも人に飯をたかりに来て、すきにピアノを弾き散らかして、人のシャツをこっそり盗み出して、風呂嫌いで、けどこの頃はいい匂いをさせていて、ピアノが絶品で、俺の音楽がすきだと言ってくれて、俺を見つけるとこの上なく可愛く笑って、俺のことを大好きで・・・・・・
のだめだったら、茶色のトラ。ふあふあで元気いっぱいでたぶん高いところから落ちてひっくり返ったりしてそれがまた可愛くておかしくて構いたくなるんだろうな、とか・・・・・
 
 
「違う!!」
「ふおっ!?」
 
自分の考えがなんだかおかしな方向に走っている気がして慌てて立ち上がると、思わず一緒に声も出た。
それに驚いたのだめがびくっと反応してきょろきょろあたりを見渡している。目はすっかり覚めてしまったようで、ソファの前に立つ俺に視線を固定するとこてんと首をほぼ真横に傾けた。まだ眠気が残っているのかその行動は幼く稚い。
なんだかそれも妙に可愛く思えてしまったのでのだめから視線を剥がして座りなおした。
そもそも俺は子供の頃はともかくそんな猫好きであるわけでもない。
 
「・・・はれ、先輩今何か言いました?」
「・・・・・・・何も」
「そーですか?」
ぼんやりと言ったのだめは、またあくびをする。それはいつもの豪快なあくびでさっきのなんだか可愛らしいのとは全然違って、なんだけれど。
 
なんだけれど。
 
 
あ~、もーこんな時間、おフロ入らなくちゃですね・・・
 
あくびをして潤んだ目を片手でこすりながらで時計を見上げてのだめが言う。
なんだか無性にイラっとして俺はさっさと立ち上がると、緩慢な動きで楽譜を閉じて立ち上がろうとするのだめの手を掴むとそのまま引っ張った。
床にのだめの楽譜もカフェオレのマグカップも置きっぱなしだし、テーブルには千秋の総譜とコーヒーカップ。
片付けないのは気になるが、なんかもう無理だし。
 
「・・・来い!」
「え、え、え?せんぱい??」
 
辛うじてリビングの電気は消して、暗いままベッドに押し倒してものだめはぼんやりぽかんと口を開けたままだった。
真っ暗な中でも、その表情が見えるほど顔は近い。
 
「な、なんで?なんで?」
「知るか。お前のせいだ」
 
開いたままの口にキスは出来なかったから、掻き上げた髪の生え際、頬、額、鼻の頭に順番にキスを降らせる。
やぁん、なんて可愛い声で胸板を押す抵抗は体を使って封じ込めると、のだめは潤んだ目で睨みつけてきた。
そりゃ、のだめにしてみれば勉強をしていてちょっとうとうとして気づいたらこんな状況なんだから訳もわからず。
 
「か、カズオー!!」
「なんとでも言え・・・・もう黙れよ」
 
今度こそその唇を塞いで息を封じると諦めたように体から力が抜けたから、俺はそのままさっきやりたいと思ったようにのだめを可愛いかわいいとぎゅうぎゅうに抱きしめた。
 
 
 
もちろんそれだじゃなかったけど。
 
 
 
 
 
 
 
 
end
 
 
 
 
 
 

 
日参素敵サイト様で猫のだめ話(?)がアプされていましたが、全くの偶然だとここに明記しておきます。
ものすごく嬉しかったのはないしょだ。
 
萌え(てる)千秋。
どんだけあくびあくび言ってるんだ。
イラっじゃなくてムラっだろ、とセルフつっこみまくりの話でした。楽しかった。
 
のだめだったらマンチカン。
好奇心音声で元気いっぱいで何より可愛い。
マンチカン飼いたい・・・・!!まぁアレルギーで無理ですけど。

拍手

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カウンター
リンク
プロフィール
HN:
茉奈
性別:
非公開
趣味:
読書・映画・音楽・お酒・料理
自己紹介:
ここはの/だ/め/カ/ン/タ/ー/ビ/レ、二次創作サイトです。
ちあのだメイン。
原作、出版社等など無関係です。

傾向と対策:のだめを偏愛・のだめ溺愛の千秋先輩を偏愛。

ブログタイトルの由来:茉奈の実家はオアシス大川から車で三十分なのだ。
あの道を、私は知っている。


http://elehayym.cc/30minbana.gif
アクセス解析
忍者ブログ [PR]