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ヲ印茉奈のの/だ/め語り
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うおっ、一ヶ月近くもお話をupしていなかった・・・!!
あわわあわわ。


Flavour of kiss


「先輩タバコ変えたんですか?」
全く驚いた。
 
のだめが来られなかった定期演奏会の後、アパルトマンに帰り着くとほぼ同時にやってきていつもの奇声と共に玄関前で飛びついてきたのを攫うようにドアの内側に引きずり込んで唇を奪った。
今日の演奏は自分でも鳥肌が立つほど満足のいく演奏ができたのにのだめが楽屋に飛び込んでこないのが物足りなくて物足りなくて仕方なかったのだと今更改めて思い知っている。
腰に腕を巻きつけるようにして抱えていたから地面に届かないのだめの足が安定を求めて彷徨うのは知らない振り。
驚いた様に瞠った目がそっと伏せられて長い睫毛が頬に影を落とす・・・・と思ったらまた急に目を開き瞬いた。何かに気付いたかのように。
そして肩に置かれていた手が少し押すようにするものだから不満たらたらという表情を隠しもせずに少しだけ顔を離した。
 
そうして冒頭の台詞だ。
 
「いや。切らしてたから演奏前に一本だけ人に貰ったんだけど・・・・よくわかったな?」
演奏後いつものようにシャワーも浴びた。
その後家に買い置きがあるからと思って買い足しもせずそのまま帰ってきたままだから匂いもしない筈。
「だって味が違ったんデス」
浮いた足をバタバタしながらのだめはちょんと首を傾げた。
変態!と一喝しようかと思ったけれど、自分だってキスの時にのだめが食べたものが分かることを考えれば別にこれは変態エピソードでは無いような気がする。
「・・・嫌か?」
「いつもよりニガイですけど・・・イヤでは無いデスよ?」
「ふぅん」
じゃあ遠慮はしないとばかりに再び唇に噛み付いた。
む、と唸って少し寄った眉根は無視。今度はしっかり閉じられた瞼に震える睫毛。
片手で腰を抱えたままドアの鍵を閉めてそのままベッドまで大股で進んだ。
呆れたような吐息はそのまま快感のそれにスライドさせよう。
ベッドに落ちてもさまよっていた足は自分の足を絡めて大人しく。
鼻から抜ける息。いつもより丹念に口の中を探られる感覚に、千秋はひっそりと笑みを零した。



end



千秋のキスは苦そうです。
なんでこれ思いついたんだったっけ・・・友人がタバコ変えたといったからだったかな?

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茉奈
性別:
非公開
趣味:
読書・映画・音楽・お酒・料理
自己紹介:
ここはの/だ/め/カ/ン/タ/ー/ビ/レ、二次創作サイトです。
ちあのだメイン。
原作、出版社等など無関係です。

傾向と対策:のだめを偏愛・のだめ溺愛の千秋先輩を偏愛。

ブログタイトルの由来:茉奈の実家はオアシス大川から車で三十分なのだ。
あの道を、私は知っている。


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